約 2,183,280 件
https://w.atwiki.jp/virgenia12/pages/72.html
「酔狂モンで結構。俺達ネ族は正々堂々正面切んのが好きなんだよ」 プロフィール 魔法・魔術得意魔術or魔法 杖の種類 備考 一問一答 プロフィール 名前 ジウ・ネ・ピサロ (名前・部族名・騎士階級を授与された際得た名字) 寮 - 学年 - (教務主任) 担当授業 魔素基礎概論、飛行魔法演習 年齢 44歳 性別 男 出自 準貴族(士爵/騎士) 種族 ディーア 身長 180cm 体重 76kg 容姿 + ... 見た目が怖いというかチャラい。 暗色だが透明感のある青髪(ハイライトで差をつけろ)を刈り上げたロングヘア。髪の内側が明るい水色(インナーカラー風)。普段は高い位置で括っている。 爬虫類系の特徴を持つ。肌色は無彩色に近いくすんだ色で瞳孔は縦長、肌の一部に鱗が露出する。尻尾は服の中に隠している。 蜥蜴のように尻尾を切断することも機能として可能だそうだが、あえてそうしないのは、「蜥蜴の尻尾切り」自体も、その言葉で例えられるような卑劣な行為も嫌いだからなのかもしれない。 ※"reptilian は「爬虫類の」という意味の他に「卑劣な」「陰険な」という意味でも用いられることのある語。この大陸でも爬虫類ディーアは陰険、といった傾向がありそう 上へ 魔法・魔術 得意魔術or魔法 近接戦闘が得意。飛行魔法の応用で急速に接近して真っ正面からぶん殴る。かなり痛い。 戦術の関係から、攻撃手段の多くは空・風属性の魔法だが、本来得意な属性は地(身体強化)。 決闘魔法系 「断切(タンゾ)」 風属性魔法。かまいたちの要領で物理攻撃に斬撃効果を付加する。拳で殴ると同時に切り裂くエフェクトを起こす。 護法魔法系 「剛健(カガン)」 地属性魔法。自身の任意の部位を硬化させる。鈍化する代わり、物理攻撃の威力を高める。こうげきorぼうぎょ↑、すばやさ↓。 「堅牢(ジキダ)」 地属性魔法。魔力耐性を上げ、攻撃魔法に対する防御力を上昇させる。とくぼう↑。 「追風(バラム)」 風属性魔法。心身を研ぎ澄ませ、流動する空気を読み易くすることで動作をより身軽にする。こと「気」の流れの察知に関しては本人の先天的な戦闘センスに拠るところが大きい。すばやさ↑。 飛行魔法系 「飛昇(ナェギ)」 断続的な使用による不規則な加速と、持続的な使用による滞空を絶え間なくスイッチすることで、隙のない空中戦を可能とする。 「急迫(トパルリ)」 飛行魔法の応用。瞬間的な推進高速移動。地上戦での加速行動に向く。助走をつけて殴り飛ばす御作法。 上へ 杖の種類 腕輪(左手首) 上へ 備考 「爬虫類ディーアが誰も彼も陰険で卑怯な手を好むと思うなよ。俺達ネ族は正々堂々正面切んのが好きなんだよ」 「俺の燻らせてんのはただの香草、学院内禁煙の規則にゃ引っかからん。オメーのはれっきとした煙草だから没収な。ったくよォ、どっから仕入れてきやがったこんなもん」 大陸辺境に棲む爬虫類系ディーアの部族が一つ・「ネ族」がルーツ。英雄戦争の時代、英雄に助力し、武勲をたて貴族の称号を得た戦士の末裔と言われている。 家系的にはバリバリの戦闘民族のため先天的に魔臓器の機能が強くないが、あらゆる魔法および魔術の基本的用法をマスターする血のにじむような努力、魔道具による魔力供給、それから多大なる気合と少しの暴力で実力を補う。 チャラさの原因の一つである全身の装飾品はすべて魔道具。つまりインテリ蛮族。 教師陣を取りまとめる教務主任の地位にまで上り詰めた超のつく努力家。 己が学生時代相当苦労してきた分、こと自分の受け持つ科目においては学生に非常に親身。絶対に落第させないことをポリシーとしている。 その代わり、恩情や贔屓による単位修得は死んでも認めない。土下座してもダメなものはダメ。当たり前だろ、受かるまで追試だ。 不良生徒、劣等生の面倒を見てなんだかんだ仲良くなって卒業式に胴上げされるタイプ。 変温動物。就寝時はぬいぐるみか小型魔法生物で暖をとるとの噂。 哺乳類系ディーア、魔法生物に滅法弱い。小さい生き物ほど好きらしい。 動物を丸呑みなんざとんでもない、と元来爬虫類の餌となる小動物は口にせず、代わりににぼしなどを食する(目が怖いから魚は良し)。 魔史学の教員・プラタから元動物が捕食(中型~大型爬虫類)と被食(小型哺乳類)の関係にあることについていじられがち。「食わねぇよ💢」 「先生が何かと思って駆けつけてみれば、なんだぁ? "呪い返しのラリーしてたらミスって威力倍加した「めまいの呪い」に当たって歩行不能"って? おめーらよ、本当にバカだな……ローザ寮の奴らか? そんなこったろうと思ったよ」 由来 + ... 乃 摯佑(ネ・ジウ Nae Ji Woo すなわち/なんじの/真心で助ける) 단절/danjeol disconnection,break 강한/ganghan strong 지키다/jikida block 바람/balam wind 날기/nalgi fly 더 빨리/deo ppalli faster 上へ 一問一答 Q1 軽く自己紹介をしてください。 「教務主任のジウ・ネ・ピサロと言う。難しいこたぁ抜きだ。お前ら生徒のお目付役、とだけ覚えて帰りな」 Q2 普段は何をして過ごしていますか? 「仕事。もっと詳しく? んだよ面倒だな……先生のことそんな知りたいもんか? はいはいそーかいありがとよ。 朝、基礎トレーニングと学院の外周走り込み、昼、おめーらの相手、夕、職員会議とか居残りの付き合い、夜、軽く走って次の授業の準備して寝る。変動あり。満足かい」 Q3 好きなものを教えてください。 「あ? なんで知ってんだよ……。そうだよ、小せえ生き物は守りたくなる。お前らも弱そうな魔法生物見てもいじめんなよ。痛い目見たくなきゃあな」 Q4 逆に苦手なものはありますか? 「なんつーかバカの面倒を見るのは、苦手、っちゅーか、疲れるな。まあよ、もう少し考えて行動してくれってんだ」 Q5 なにかをプレゼン・PRしてください。 「ローザ・デコラは良い寮だぞ〜。こないだなんか第一自習室と第二自習室の壁ぶち抜いて繋げてやんの。広くて快適〜、じゃねえ。何のために部屋分けしてると思ってんだあのバカどもがよ」 Q6 好きなひとは・・・? 「よく知りもしねぇオッサンにんなこと聞いて楽しいかぁ?」 Q7 ヴィル学で推しの先生・気になる生徒はいますか? 「おいおい、先生は教務主任だぜ。特定の教員だけおだてんのはやべーだろ。ざんねーん、じゃないの。偉いポジションだからって全員が全員政治うまくねぇの。 生徒は……そうだな、やるだけやろうとする姿勢のやつぁ気になるさ。優等生でも劣等生でも、大したもんだと思うね。んな大層なこと言っちゃあいるが、結局、手のかかる子ほど何とやらってのはマジだな。おう、何ニヤついてんだぁ?」 Q8 どなたかにコメントがあればどうぞ。 「魔基礎の先週の課題出してないやつ、まだいるよなぁ。分かってるだろうが俺の授業は絶対落単で逃げさせたりしねぇからな。おめーと先生の夏季休暇が消滅しても知らねぇぞー。出せよ、早く」 Q9-2 学院・修道院の方へ。第二の人生を歩むとしたら何をしたいですか? 「ありえねーな。俺の骨はこの学院に埋めるつもりで来たからよ」 Q10 最後になにか一言。 「俺に憧れて無茶すんなよ。も少し楽な生き方あるぜ」 キャラ主に対する質問(任意回答) Q1 このキャラのアピールポイント・こだわりは? 自分に苛烈で、他人に優しい。しかしそれは決して"甘やかし"ではないということ。 ジウのような苦労人の口をついて出る愛のある叱咤が好きです。 ちなみに、上記のインタビューは学生の何人かが行なっているというていで。教員やその他の大人に対しては敬語を使っています。 Q2 このキャラに対する願いはありますか?(どうなってほしいか) 生徒達の保護者、その最後の砦でいてほしい。 何があっても学院の、そして生徒の味方であり続ける。 上へ
https://w.atwiki.jp/eu021alm/pages/56.html
加入条件 ステータス/称号 種族 性別 属性 装備 LV 称号 物理 地脈 冷却 火炎 電撃 神聖 暗黒 精霊 女 神聖 杖・拳小盾軽装軽靴 40 メイド天使見習い +3 強減 -- -- -- -- +2 軽減 +2 軽減 50 絆紡ぐ見習い +3 強減 +1 微減 +1 微減 +1 微減 +1 微減 +2 軽減 +2 軽減 99 見習いを極めし神傑 +3 強減 +1 微減 +1 微減 +1 微減 +1 微減 +2 軽減 +2 軽減 LV 称号 クラスチェンジによる上昇 成長限界 HP SP FS 命中 回避 物攻 物防 魔攻 魔防 敏捷 運 移動 HP SP FS 物攻 物防 魔攻 魔防 敏捷 運 40 メイド天使見習い 92 52 48 20 0 38 24 32 20 28 22 5 999 100 100 48 31 40 38 42 30 50 絆紡ぐ見習い +10 +10 +5 +10 +5 +5 +5 +1 100 100 100 100 100 100 99 見習いを極めし神傑 +20 ? ? +10 +5 ? +3 +4 +3 +4 +2 +1 スキル 条件 名称 種類 効果 メイン発動 サポート発動 初期 メイド見習い 特殊 『飛行、努力家、対空迎撃』効果 〇 × 二回行動 特殊 行動終了後、必ず再行動が可能 〇 × カウンター改 特殊 攻撃を受けたときに100%反撃 〇 × 連撃 特殊 攻撃後に確率10%で発動消費SPなしで同じ攻撃をもう一度行う 〇 × Lv50 危機察知 特殊 移動先に潜む危険を察知することが可能 〇 〇 突貫 特殊 移動歩数1につき自身の攻撃+3上昇 〇 × 創造破壊 特殊 ゴーレムなどの『創造』に対して攻撃+10 〇 × 対地襲撃 特殊 飛行未所持の敵に有効命中と痛打+10 攻撃+5 〇 × Lv99 HP再生 特殊 ターン経過で自身のHPが10%回復 〇 × 飛行無双 特殊 『飛行』能力と敵の迎撃スキルを無効化 〇 × 条件 名称 種別 属性 タイプ 命中 威力 敏捷 痛打 回避 射程 消費SP 効果 初期 なすぱんち 必殺 単体 -15 +10 -5 +10 0-0 5 Gなすぱんち 必殺 単体 -30 +20 -5 +10 0-0 10 トルショ・クリル 魔法 無属 単体 +10 +3 +10 1-2 5 プルレ・ソー 魔法 無属 単体 +5 +6 +30 1-3 10 Lv50 Sなすぱんち 必殺 単体 -45 +30 -5 +10 0-0 15 プルレ・ヴァーズ 魔法 無属 単体 +30 +9 +30 1-4 16 ユニオン ユニオン対象 ユニオン 熟練度 上昇するステータス ユニオンスキルⅠ ユニオンスキルⅡ ユニオンスキルⅢ 命中 回避 物攻 物防 魔攻 魔防 敏捷 運 移動 痛打 発動率 フィア 天然の極み I +2 +2 +5 +2 U・M・G精霊術 S・M・G精霊術 創造破壊 V +10 +10 +15 +10 クーナ 精霊の絆 I +5 +2 +2 城砦援護射撃 巨大珍獣波動砲 対空迎撃 V +15 +10 +10 基本属性《神聖》のユニット 光輝の盟 I +3 +3 +1 +1 +1 +1 飛行 V +10 +10 +5 +5 +5 +5 特徴
https://w.atwiki.jp/gods/pages/82302.html
アナスタシヤ(2) アナスタシアニコラエヴナの別名。
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/174.html
【名前】ちょこ 【出展】アークザラッドⅡ 【種族】人間? 【性別】女 【年齢】不明 【外見】見た目は10歳くらいの可愛い女の子 【性格】無邪気で底抜けに明るい性格 【呼称】 一人称:「ちょこ」、二人称: 【口調】幼い感じのする、独特な口調(CV 吉田古奈美) [セリフ集] 「ちょこね~、はやくおとなになりたいなぁ~」 「うんと、クルクルプリンはどんな味?とってもかわいい子供の味。ムチムチプリンはどんな味?きっと素敵なお姉さまの味。 じゃあ問題。クネクネプリンはどんな味?て書いてるよ」 「ちょこ強いんだから~!」(戦闘中) 【特異能力】 非常に高いステータスを持ち、また数々の強力な魔法を使う。 作中最強の魔法も覚える。 使用武器はキック。 [ゲーム内でちょこが覚える技] メキメキ 地面からせり出す岩で直線上の敵を攻撃 パシャパシャ 激しい水しぶきで敵1体をはじきとばす メラメラ 不死鳥を召喚し、直線上の敵を焼きつくす ヒュルルー 必殺の嵐が周囲の敵に大ダメージ キラキラ 禁断のひつぎから放たれる光が敵を葬る ポコポコ 高速でくりだす必殺の連続技 かくせい 隠された能力を限界以上に引き出す ヴァニッシュ 最強の攻撃呪文。暗黒の力がすべてを滅ぼす 【備考】 いわゆる隠しキャラ。 普通に進めていたら仲間にならないが、あるイベントをこなすことで仲間になる。 さらに、前作のデータをコンバートしたときにだけ発生するイベントで、その正体を知ることが出来る。 + 開示する 【現在状況】 登場話 022 アナスタシア、『手』を繋ぐ 死亡話 146 一万メートルの景色 登場話数 12話 参戦時期 本編終了後(覚醒イベント済) スタンス 対主催 現在状況 123 Re:どんなときでも、ひとりじゃない時点 【本ロワにおける動向】 022 G-4砂漠にてアナスタシアと会い、結婚を申し込む。了承を受け、同行する。 032 ビジュの襲撃を受け、雷が直撃するが無傷。ビジュを撃退する。アナスタシアを守ると約束する。アナスタシアに支給品を入れ替えられ、名簿を燃やされる。F-4塔に入る。 048 F-4背塔螺旋の探検、謎解きに疲れて寝る。 068 H-6にてブラッド、ヘクトルに会う。彼らを吹き飛ばす。 076 I-5にて走るイスラを見つけ、競走する。イスラからバナナクレープをもらって食べる。アナスタシアとイスラが話している間、浜辺で遊ぶ。 085 I-3海辺にて、アナスタシアと遊ぶ。 095 ユーリルの襲撃を受ける。圧倒するも、天空の剣を奪われ、傷を負う。ユーリルを説得しようとする。 098 F-1教会付近にて再度ユーリルの襲撃を受ける。対話を試みるが通じず。テレポート事故により一人置き去りにされる。 110 シャドウに襲われるが、彼を退ける。会話をする内にルカが現れ、ルカと戦う。ルカに傷を負わせるが魔法を封じられ、重傷を負う。シャドウに救われ、逃がされる。シャドウにリボンを託す。 113 シャドウを探しに城を出たゴゴらに会い、シャドウの救出を依頼する。トカと共にスカイアーマーで逃がされるが、故障し、墜落する。ゴゴの召喚したティナを見て母を想い、ヴァニッシュでロードブレイザーを撃つ。その後気絶。 117 ゴゴと会話。ルシエドをアシュレーの元へ届ける手助けをする。やきそばパンを食べ、ゴゴと共にアシュレーを迎えに行く。 123 気絶しているアシュレーを発見する。ゴゴと3人でフィガロ城へと戻り、休息。 【最終状態表】 【ちょこ@アークザラッドⅡ】 [状態]:疲労(極) [装備]:なし [道具]:海水浴セット、基本支給品一式、小さな花の栞@RPGロワ [思考] 基本:みんなみんなおうちに帰れるのが一番なの 1:おとーさんになるおにーさん家に帰してあげたい 2:おにーさん、助けてあげたいの 3:『しんこんりょこー』の途中なのー! 色々なところに行きたいの! [備考] ※参戦時期は本編終了後 ※殺し合いのルールを理解しました。トカから名簿、死者、禁止エリアを把握しました。 ※アナスタシアに道具を入れ替えられました。生き残るのに適したもの以外です。 ただ、あくまでも、『一般に役立つもの』を取られたわけでは無いので、一概にハズレばかり掴まされたとは限りません。 ▲
https://w.atwiki.jp/karanemi/pages/304.html
作品名:BLOODY†RONDO 使用者:人造吸血鬼 BLOODY†RONDOに登場する能力。 異能(デュナミス)のひとつ。 身体を高速で再生させる能力。 能力についての詳細 元ネタ 関連項目 関連タグ 能力についての詳細 高速再生身体欠損の状態から高速で再生できる。 RPGの直撃にもかかわらず、吸血鬼は片腕を失うだ けに留まり……そればかりか、みるみる回復していた。 【真紅朗】「まさか……カルディア・テアペイア?」 【ルナ】 「いや……アレは、キタロン・ア ナスタシス……良く似た別の異 能だな」 25mmの銀の徹甲弾で死ぬ頭部及び心臓を撃ち抜くと再生できずに死亡する。 続いて凜子が取り出したのは、バイポッドつきのライ フルのような武器だ。 しかし、その口径が半端なくでかい……その銃口から 25㎜の徹甲弾が射出される。 続けざまに打ち出された弾は、狙い違わず吸血鬼の頭 と心臓を撃ち抜いた。 (中略) 再生は始まらず……数分もすれば完全に灰燼に帰する だろう。 元ネタ キタロン(κύτταρο) ギリシャ語で「細胞」を意味する語。 アナスタシス(Ανάστασης) ギリシャ語で「復活」、「再生」を意味する語。 関連項目 異能(デュナミス) キタロン・アナスタシスの能力分類。 カルディア・テアペイア キタロン・アナスタシスに似た異能。 関連タグ BLOODY†RONDO 能力 高速再生
https://w.atwiki.jp/nicorpg/pages/4772.html
HP ゲームによっては体力、耐久値などと呼ばれる事もある。 高いほど攻撃に対して打たれ強いことを意味する。 MP ゲームによって、SP、TP、PP、AP、ENと呼ばれる事もある。 魔法や技を使うのに基本的に必要となる数値。 攻撃力 通常攻撃および物理的な特技の威力に相当する。 (ゲームによっては魔法攻撃力に対して物理攻撃力と呼ばれたり、物理・魔法に関わらず攻撃力が関与するゲームもある。) 防御力 物理攻撃に対するダメージに影響する。 攻撃に対し防御力が高ければ低く、弱ければ高いダメージになる。 精神力 魔法における攻撃力および防御力を意味する。 ゲームによっては魔法攻撃力・魔法防御力・魔力・魔法威力など他の呼び方をする場合もある。 防御側の精神力の方が高ければ弱く、低ければ高いダメージになる。 敏捷性 キャラクターの行動順や命中/回避率に影響する。 ゲームによっては素早さ、行動速度など他の呼び方をする事もある。 (場合によっては攻撃回数にも影響する場合あり) 基本的にこの数値が高ければ高いほど早く行動でき、低ければ低いほど遅く行動する。 (ただしほとんど差が無い場合、数値が低いキャラが高いキャラより先に行動する事もある) 数値が高いと攻撃を回避しやすくなり、逆に数値の低いキャラの攻撃はその分命中率が低くなる。 ニコニコRPGでは1ターンに複数回行動をするキャラは基本的にこの数値は低い。 RPGツクール2000のシステムの仕様上デフォルトで連続行動をさせる事はできず、連続行動させるには 「次のターンで他のキャラの行動全てをキャンセルさせ、そのキャラのみ行動させる」必要があるからである。 このためこの数値が高いキャラがやってしまうと、他のキャラ全員の行動がキャンセルされ下手したら 「ずっと俺のターン!」になってしまう可能性があるのだ。 もっとも遊戯やアナゴは複数回行動があるにもかかわらずこの数値が高く、それを利用した戦法も使うのだが… 複数回行動と似たようなものには、攻撃アニメーション付きの敵の技がある。 (例えば、17話魔王のグランドソード解放や、ク↑ル↓ル↑のきしめんなど) これらは、1ターンの間パーティの行動をキャンセルしてアニメーションを表示し、次のターンに ダメージを与える処理を行っている。 共通しているのは、防御でダメージを半減できないのと、敵が素速いとこちらが行動できずに ターンが終わる点である。 特に、水色の「けがなくてよかったね」やアナゴの「神速の抜刀術」あたりは敵の敏捷性が高いため 先制されやすく、直撃すると一気に劣勢になることもあるので気をつけよう レベル(Lv)&経験値 レベルとは、そのキャラの強さの基準。大抵数字で表されており、高ければ高いほど強い。レベルが上昇することで、そのキャラの戦闘ステータスが上がる。 ではどうやったらレベルアップするのかというと、敵を倒す事で手に入る経験値を一定の位まで得る事でレベルが上昇する。 ニコニコRPG内においてはHARD版では雑魚戦でのみお金が入手不可、ボス戦でのみ経験値の入手が不可となっている。 お金 これは流石に説明しなくてもわかるだろう。 主にアイテムの購入や、宿屋などのサービスを受ける際に必要となる。 手軽に異世界感を表せるからか、多くのゲームでオリジナルの単位が作られることが多い。 有名なところではドラゴンクエストシリーズの「ゴールド」や、ファイナルファンタジーシリーズの 「ギル」などがある。 MOTHERシリーズの「ドル」やポケットモンスターシリーズの「えん(円)」(*1)など、現実の通貨を使っているRPGもある。が、物価が現実と比べ高かったりして、それをネタにされる事もしばしば。 あくまでゲーム内の物価なので細かい事は気にしてはいけない。 ニコニコRPG内においては単位は日本の通貨である「円」で、 宝箱から入手出来る他、EASY版では敵全てから動画の2分の1、 HARD版ではボス戦でのみ入手が可能となっている。 + ニコニコRPGにおける異国・異世界の本来の通貨事情(+を押して展開) ニコニコRPGでは(ゲームシステム上仕方ないことではあるが) 全ての国・世界で「円」で取引できるのだが、 現実・原作では通貨事情が異なる事例を以下にあげていく。 異国 ピコ麻呂達の世界において、日本以外の国はアメリカ(9話~10話)とドイツ(キーボードクラッシャーの祖国)が登場している。 現実におけるアメリカの通貨単位は「ドル」、ドイツの通貨単位は「ユーロ」である。 サウスタウン サウスタウンはアメリカにあるという設定なので、通貨単位は現実のアメリカ同様「ドル」である ・・・はずだが、龍虎の拳2のリョウのエンディングにて、 ロバートがリョウが獲得した格闘大会の賞金から 自分が肩代わりした旅費とこれまでの借金を差し引いた結果500円しか残らないという、 何故か「円」を使っている場面が存在する。 まあ、これはギャグとしてわかりやすくするための表現であろうが。 キノコ王国 キノコ王国における通貨単位は「コイン」である。 コインは元々「スーパーマリオブラザーズ」にて100枚集めると1UPするアイテムであったが、 「スーパーマリオRPG」にて通貨単位として使用され、 以降RPG作品や「マリオパーティ」シリーズでは通貨として扱われるようになった。 ロックマンシリーズの世界 元々「お金を消費して物を買う」システムが存在しない原作ではあるが、 「ロックマン バトル&チェイス」において、 優勝賞金が1000万「ゼニー」のレースが開催されるというストーリーになっている。 そのため、ロックマンシリーズの世界での通貨は「ゼニー」と思われる。 同じカプコン製の「ロストワールド」、「ブレス オブ ファイア」、「モンスターハンター」など数多くの作品にも登場している通貨である。 ちなみに、「DRAGON BALL」で使われている通貨も「ゼニー」である。 幻想郷 東方Projectもやはり「お金を消費して物を買う」システムが存在しないが、 「東方花映塚」にててゐが射命丸に(新聞の)ネタを一円(後に二円)で売ろうとする場面がある。 これから察するに、円を使ってはいるが現代日本よりもはるかに物価が安くなっていると思われる。 恐らくは円よりも銭(100分の1円)や厘(10分の1銭)の方が広く使われているのではないか。 博麗大結界によって幻想郷と外の世界が完全に隔離されたのが日本の明治時代あたりなので、 貨幣価値がその辺りで止まっていると思われる。 童実野町 第8話の舞台である遊☆戯☆王の童実野町は日本の町なので、原作では円を用いている。 一部ゲーム版のみ「ドミノ」という通貨が流通しているが、これはカードゲームで敵を倒し実在のお金(円)を得てしまうと賭博のように見えるからであろう。 エンカウント 原義は「遭遇」であり、 意訳すると雑魚敵との遭遇及び戦闘。 大抵ボスは特定の部屋に行ったり話し掛けたりして戦闘開始になるため、ボスに対して使われる事はまず無い。 現在は「ランダムエンカウント」と「シンボルエンカウント」が主流。 なお、ニコニコRPGではシンボルエンカウントを採用している。 ランダムエンカウント MAPを移動していると、突然画面が切り替わり、バトル画面に突入する。「ドラゴンクエスト」を始め、大半のRPG(ツクールの自作ゲームでも)はこの方式を採用している。敵が出現する確率が高すぎたり、また低すぎたりする設定だとクソゲー認定されやすいので注意。 シンボルエンカウント MAPに敵である事を示すアイコン(シンボル)がちょこまかと動いており、それに触れる事でバトル画面に切り替わる。代表的なのは「MOTHER」シリーズ(1除く)や、「ロマンシング サ・ガ」シリーズなど。一部ゲームにおいては戦闘前から出現する敵がある程度予想できるのも特徴。ツクールで使う事も可能だが、ランダムエンカウントより手間がかかる。 ドロップ 原義は「落とす」であり、 RPGでは敵がアイテムを落とすことをドロップ、及びアイテムドロップといい、 敵が落とすアイテムのことをドロップアイテムという。 と言っても大抵のゲームではそれらについて固有名称があることは少なく、どちらかというと ゲーマー用語である。 ゲームによっては特別な名称がつけられていることもある。 ニコニコRPGでは、体験版ではなかった要素であり、動画版の3章で射命丸やアナゴが落とす 程度だったが、正式配布版からはボス全員に追加され、特定のキャラの能力を大幅に上昇させたり なんと1回使い切りの技習得アイテムまで登場した。 これらのアイテムをコンプリートし上手く使いこなすことこそ、正式配布版の醍醐味であり 大きなやりこみ要素であると言えよう。 属性 属性とは主に技・魔法などに存在するものであり 武器毎にも存在する場合がある。 良くある属性として挙げられるのが 何も無い【無】の属性。これは普通に殴ったりする時の攻撃を思えばいい。 (ただし、ゲームによっては【無】属性とは別に【物理】属性、属性なしなどを用意していることもある) 他に代表的なものは【火】【水】【風】【土】などがある。 属性については「○に強く、●に弱い」と設定されている場合が多い。また、○>●>□>■>○…のようにジャンケンのようにループしていたりする。 攻撃側の属性が対象の弱点属性である場合、通常より高いダメージを与えたり高確率で技が成功する。 攻撃側の属性に相手が耐性をもっていた場合、与えるダメージが弱くなったり成功率が落ちたり無効化されたりする。 ニコニコRPG内においては斬撃、刺突、打撃、針、炎、冷気、雷、水、大地、風、神聖、暗黒、E、音、超、光、魔、気、悪、萌え、ガチホモ、ぷよぷよ、♂、♀の属性がある。 属性を見極める事が戦線において有利も不利も決める事は過言ではない。 特に妖怪系の敵や闇サトシとの戦いでは重要な要素となるだろう。 ※もっと詳しい詳細を知りたい方はwikipediaへGO
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/391.html
Talk with Knight ◆iDqvc5TpTI こうして、僕にはただ時間だけが残された。命も、道具も、全てアナスタシアに握られて手持ち無沙汰もいいところでジョウイが襲撃でもしてきたならその対処へと身も心も没頭できるというのに。そんな実現したらしたでごめんな可能性も場当たり的に生きることもストレイボウの奴に切って捨てられたばかりで今の僕には、本当に、何も、何もすることがなかった。“したいようにあってほしい”だって?なんだよ、それ、なんなんだよ、それ。自分に縛られて何もかもを見失うのがどれだけ愚かなことか。そんなの、お前に言われないでも分かってるよ!教えて、もらったんだ!だけど、だけどさ。今更なんだ、今更なんだよ……。ねえ、したいことを考えろって言われて足を止めてさ。それでもしたいことが見つからなかったら。どうすればいいのかな?どうしたら、僕はまた歩いていけるんだろ……。▽ ――――・――――・――――・――――・――――・―――― [アナスタシア] ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ [ピサロ] 話し相手を △ 選んでください 『カエル』 《グレン》 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ▽ [アキラ] [ストレイボウ] ――――・――――・――――・――――・――――・―――― 思えばその問いかけさえも今更だった。 昨日のまさに今ぐらいに、僕は問われたばかりだったじゃないか。 姉さんが死んだらどうするのか。 先生が死んだらどうするのか。 今は亡きおじさんに聞かれたばかりだったじゃないか。 僕はその時、なんて思った? 使い道のない自由に、何の意味がある。 そう思ったんじゃなかったのか。 まさにその使い道のない自由が、僕の目の前に転がっていた。 僕は何をするでもなく、へたり込み、ただ空だけを見上げていた。 どうしてこうなったんだろ。 僕はいったい何をしてるんだろ。 抜け殻のような自らのさまを自嘲する。 あの時、その言葉が正しいと心の底では感じながらも、どうしてあれだけストレイボウに噛み付いたのか。 何のことはない。 僕は、こうなることを予想してたんだ。 あいつの言うところの“行き着くところ”まで行きつけたならどれだけ楽だったろうか。 あいつがあんなことを言わなかったら、僕はきっと今頃、ジョウイを倒すことでも考えていただろう。 あいつがヘクトルの死体を弄んだから……だけじゃない。 確かにそのことへの怒りはある。 死を奪うというのは僕にとって何よりも許せない所業だ。 僕はジョウイを嫌いなままだし、今や憎んでると言っても間違いじゃない。 でも、あのヘクトルと打ち合ったからこそ僕にだって分かってる。 ジョウイの導きに応えてしまったのも、僕による終わりを受け入れてくれたのも、どっちもヘクトル自身の意志だったんだ。 そこまで分かっていながらもジョウイにとやかく言うのは、ただの八つ当たりなんじゃないか。 僕はジョウイの計画を阻止しようとして失敗した。 その取り戻し用がないミスを、ヘクトルのことを言い訳に取り戻そうとしてるんじゃないか。 いや、取り戻すだなんてそんな前向きなものじゃない。 僕は縋りたいだけなんだ。 かつて生きてできることと定めていたそれに、生き残ってしまった意味として縋りたいだけなんだ。 それに元を正せばヘクトルを殺したのはあいつじゃない。 セッツァーとピサロだ。 セッツァーは既に死んだようだけど、ピサロに至ってはすぐそこにいる。 だったらそのピサロに怒りをぶつけることが、ヘクトルの敵討ちだと刃を向けることが僕のしたいことなのか? ……不思議とそうだとは思えなかった。 もしそれが答えなら、ストレイボウが余計なことを言うよりも前、アナスタシアがどうやってかあいつを連れてきた時点でそうしていたはずだ。 ジャスティーンの召喚に力を使い果たしていたからだとか、そんなのは理由にならない。 感情というものはそんな理屈で抑えられるものじゃない。 けど僕は、そうしなかった。 そんな気力さえなかった。 もうすべてが終わったことだったから。 ヘクトルを終わらせたのは、ヘクトル自身と、そして、この僕なんだって。 そんな、ほんの僅かな、それでいて、これだけは他の誰にも譲りたくない自負が僕にはあったから。 だから。 僕は、本当に、何もかも終わってしまったんだ。 僕のしたい事、したかったことに、決着をつけてしまったんだ。 つまりは、そういうこと。 ストレイボウが言った“したいようにあってほしい”というのは、ジョウイがどうとか、オディオがどうだとか、そんな目先のことだけじゃなくて。 きっと、ずっと、この先の未来へと続く望みで。 それは僕が二度目の生を受けてから、ずっと、ずっと、考えて来たことだったんだ。 「なんでだよ。なんでなんだよ……」 はじめは姉さんや先生のために生きたかった。 その望みが潰え、自らの命を奪おうとした時、あの大きな掌に止められた。 あの時初めて、僕は今まで抑えてきた僕の感情を、僕自身を、受け入れることができた。 「なんで、なんでみんな、いなくなっちゃったんだよ……」 そして、僕は、気づけば、彼を、ヘクトルの背中を追い始めていて。 おじさんの支えもあって、“いつか”を望めるようになっていたんだ。 この僕が、だよ? ずっとずっと、死ぬことばかりを考えて生きてきたこの僕が。 自分のことを誰かを悲しませる害悪としてしか見ていなかったこの僕が。 あろうことか、誰かの為に“生きられる”いつかを夢見れるようになってたんだ……。 「なんで、僕だけ生き残ってるんだよ……」 けれど、その“いつか”を僕はこの手で振り払った。 僕が夢見た理想郷を、僕自身の手で終わらせた。 「僕だけ生き残って、どうしろっていうんだよ!?」 そのことに未練はあっても後悔はない。 それこそ感情のままに突き動かされただけだと言うやつがいるかもしれないけれど。 あの終わりは僕がありのままの自分で、ありのままの世界を見た上で決めた大切な終わりだった。 ……終わりだったのに。 どうして僕だけ生き残ってるんだ? どうして僕はまだ、続いてるんだ? これ以上僕にどうしろっていうんだ。 僕は一体何がしたいっていうんだ……。 「どうやらまだ、自分の終わり方を決められていないようだな、適格者」 嫌な声が聞こえた。 聞きたくない奴の声がした。 誰か、などとは問うまでもない。 紅の暴君無き僕のことをそう呼ぶのはただ一人だ。 いっそこのまま無視してやろうかとも思ったが、見上げていた空に影が落ち、ぬうっと枯れ草色の覆面が眼の前に迫る。 そいつはヘクトルやおじさんの巨体とは打って変わって背が低かった。 そんな背格好で覗きこまれたままではたまったもんじゃない。 蛙顔の素顔でやられてもそりゃ嫌だけど、覆面お化けで迫ってこられるのも同じくらい心臓に悪い。 不気味な上に怪しすぎて姉さんなら迷わず職務質問しながら剣に手をかけていただろう。 ……アティ先生なら見かけで判断したりしなさそうだけど。 残念ながら先生ほど心の広くない僕は、そのままの体勢で腕を突き出し、跳ね除けたそいつへとうんざりとした視線をくれてやった。 「……誰のせいだと思ってるんだよ」 ああ本当に、誰のせいだ。 誰のせいで、僕はこんなにも悩む事になったんだ。 例えばお前だよ、カエル。 お前がマリアベルを殺さなかったら、彼女をファリエルと会わせるために頑張るのも……悪く、なかったんだ。 今更だけどさ。 あまりにも、今更、だけどさ。 僕は、僕のことを捨てたものじゃないと言ってくれた彼女のことが嫌いじゃなかった。 あの時は素直に返せなかったけど、今なら言えるよ。 僕も君のこと、公平だとかどうとか、そんな理屈っぽいこと抜きにしてもさ。 多分、きっと、割りと、結構……好きだったよ。 あーあ、こんなことならあの時、ファリエルと会わせてあげるって約束でもしておくべきだったなあ。 そしたらさ。そしたらあんな、あんなアナスタシアなんか庇うこともなくて……。 無理、だろなあ。 全く、ほんとどうして、こんなメンツが残っちゃったんだろね? 神様だなんて信じたこと無いけどそれでもあんまりじゃないか。 アキラはまだいいよ。 ひねくれてるようで正義感に燃えているところとか、若干苦手なところもあるけど、一日足らずの付き合いでも悪いやつじゃないってそう思える。 けどさ、他はないんじゃないか。 ストレイボウは許せない。 同族嫌悪や全ての元凶ってこともあるけれど、自分だけ、したいこととやらを見つけていたりで腹が立つ。 アナスタシアは嫌いだ。 今になって吹っ切れて分けわかんない存在になって、今まで以上にあの手この手で僕の心をかき乱していく。 カエルとピサロは論外だ。 ヘクトルにブラッド、マリアベルの死は彼ら自身のものだけど、それでも、こいつらが僕から大切な人を奪ってったのには変わらないんだ。 誰かのために生きたかった。その誰かはもう、誰もいない。 全てが振り出しに戻ってしまった。 ゼロの虚無。 死にたいとも生きたいとも思えない、生命の始まりに。 あれもそれもこれも全部、全部―― 「そうだな。少し話をしよう」 なんだよ、自分のうちに引きこもることすら許してくれないのかよ。 「僕にお前と話したいことなんてないよ」 「俺にはある。お前を生かした分の責任がな。それに――あの時問うてきたのはお前だぞ? 全部なくして、終わって、それでも足掻けるのはどうしてか、と」 そういえばそんなことを口にした。 でもそれは、もう終わったことだろ? 「その答えならもうもらったじゃないか」 「確かに俺は答えた。だがその答えは“二度目”の答えだ」 二度目? 二度目って何さ。 「前にも一度あったんだよ。俺が、俺にとっての全てとも言えた“勇者”を――親友を喪ったことが」 疑問が顔に出ていたのだろう。 僕が口にする前にカエルは勝手に喋りだす。 「勇者……?」 「ああ、そうだ。あいつは、勇気ある者だった。どんな相手にでも立ち向かい、いつも俺を助けてくれた。最後の時だってそうさ。 あいつは俺を庇って、魔王に殺されたんだ……」 魔王って、あの魔王? 自分の親友の仇となんてお前は組んでたのかよ。 気が知れないにも程がある。 ……まあ僕だって人のことは言えないけどさ。 紛いなりにも今の僕はヘクトル達の仇であるこいつらと運命共同体なんだし。 前なんか僕に呪いをかけた奴の手駒になってたことだってあるくらいだ。 だから、そこはどうだっていい。 僕が興味あるのはただ一つだ。 「それで。お前はどうしたのさ」 「どうもしなかったさ。俺は逃げた。魔王から、友の死から、自分自身から、友との最後の約束からさえも逃げて酒に溺れた」 は? なんだよそれ。 参考にもならないじゃないか。 反面教師にでもしろってのかよ。 「全然ダメじゃないか。そんなザマで僕に偉そうに説教したのかよ」 「ふっ、返す言葉もないな。だがな、イスラ。そんな俺でも、お前が言うように今こうして足掻けてる。 あの時だってそうだ。友より託された王妃が攫われたと気付いた時、俺は気づけば動いていた。 それまでどれだけ念じようと恐怖で後ろにしか進まなかった足が、あろうことか誘拐した魔物たちの本拠地へと乗り込んでたんだ」 「それがきっかけでお前は立ち直ったって、そういう話かよ」 それはめでたい話だね。 おめでとう。良かったね。 友から託されていた王妃様とやらがいてくれて。 僕には何も遺されてはないんだけど。 「いや、情けない話だが、王女を助けたあともしばらくぐずっていたよ。 俺が近くにいたため、王妃様を危険にさらしめたのだと自分のことを責め、城から出て行きまた酒浸りの日々さ」 ……話を聞けば聞くほど、気力が失われていき、反比例して冷ややかな心地になっていく。 僕は僕のことを散々嫌ってきたけど、世の中、下には下がいるんじゃないか? もしかしてこれがこいつなりの慰め方なんだろうか。 下には下がいるから僕はまだ胸を張って生きろとかそんな感じの。 「つくづくダメな大人じゃないか。呆れて物が言えないよ」 「そう思うか? 俺もそう思うよ。王女さまを助けたことで友との約束を当面は果たせてしまったからだろうな。 前以上に気が抜けてしまって、友の形見の品を落としてしまって、しかもそのままにしていた始末だ」 「……」 これには僕もドン引きだ。 流石に人としてどうかとさえ思えてきた。蛙だけどさ。それはいくらなんでも―― 「カッコ悪いと思ったか? 鏡を見てみろ。今のお前も当時の俺と似たような顔をしているよ」 うわ、嫌だ。 一緒にするなよ。 覆面蛙顔の自分を想像しちゃったじゃないか。 「僕は当分自分の顔を見たくなくなったよ」 「くくく、そうか。それは悪かったな。まあともあれ、だ。そんなこんなで紆余曲折。 クロノ達がその落とした品である勇者バッチを取り戻してくれたり、折れた勇者の剣を修復してくれたりでようやく俺は――」 やっとなんだよね? いい加減、やっとなんだよね? 「立ち直った、のかな? 本当にようやくだね」 「それが実は、更に一晩考えた」 うわぁ……。 「結局立ち直るのにどれだけかかってるんだよ」 「十年だ。俺はあの時十年かかった。そう考えれば今回は随分速く立ち直れたものだ」 ふっとそれまでのやれやれだという感じの口調が鳴りを潜める。 ボロ布に隠された表情は見えないけれど、それでも分かるくらいに笑ってる気配が伝わってくる。 こいつにそんな笑みを浮かべさせるのは、きっと、あいつなんだろう。 「あいつが、あいつがいたから?」 「そうだな。友が、ストレイボウがいてくれたからだ。ただな……」 そこで一度、カエルは大きく息を吐いて目を閉じた。 瞼の裏には、これまで思い起こしてきた過去でも映っているのだろうか。 しばらくして目を開いたカエルは、力強く断言する。 「俺はあの時の十年が無駄だったとは思えない。時間を無駄にしたとも思えない。 自慢じゃないがもし十年前、友を失い、魔王から逃げ、カエルの姿にされた直後にグランドリオンを渡されていても俺は受け取ることができなかったろうさ。 俺にどうしろっていうんだとか、俺にこの剣を握る資格はないだとか言って逃げたに決まってる。 万一手にしてたとしても、そのまま勢い任せで魔王城に突っ込んで返り討ちが関の山だったろうさ」 後悔はある。反省もある。 「逃げて逃げて逃げ続けた十年だったが、それでも、それでもだ。 あの十年間、悩み、苦しみ、後悔し続けたからこそ、思い続けられたからこそ、俺はあの時、グランドリオンを俺の意思で手にとることができたんだ」 でもそこに自虐や嘲りの意思は感じられなかった。 こいつは本気で、今語った十年間を、何もなして来なかった十年間を今は肯定して受け入れてるんだ。 それはきっと、簡単なことじゃない。 十年かけて、十年もかけたからこそ、ようやくこいつは、受け入れられたんだ。 「十年……。そんなにも僕にこのまま苦しみ続けろっていうのかよ。 アナスタシアの大言壮語が本当なら後三時間もないっていうのに到底間に合わないじゃないか」 「そこだよ、小僧。俺が言いたいことは。ストレイボウの望んだことは」 そこ? そこってどこだよ。 「あいつは、足を止めろと言った。考えてから決めろと言った。したいことを慌ててとりあえずでいいから見つけろとは一言も言ってはいない」 それは、そうだけど……。 「今の俺の話を聞いただろ。お前がこうして悩む三時間は無駄にはならないさ。 たとえこの三時間でお前がしたいことを見つけられなくとも、この三時間があったからこそ、お前はいつか、したいことを見つけ、したいようにあれるんだ」 「いつ、か」 「そう。いつか、だ。第一考えても見ろ。 俺をぶん殴ってお前たちに説教したあのストレイボウは、十年どころか数百年も悩んだ末にようやく今、したいことを見つけれたんだぞ? それを三時間で成し遂げろだなんて無理難題もいいところだろうが。 お前にも分かってるんだろ? 分かってるから苦しんでるんだろ?」 あいつが俺たちに望んだ“したいようにあってほしい”というのは、ジョウイやオディオと戦うために、したいことを決めろということじゃない」 そうだ、あいつが、ストレイボウが、僕たちに望んだのは、“今”だけの話じゃない。 これから先の、ずっと、ずっとの話なんだ。 なら、したいことを考えるというのも、今だけのことじゃなくて。 これからも、何度も何度も考えては決め、考えては決めることで。 決めたはずのしたいことにさえも縛られるなということで。 だったら、あの言葉の意味は、あいつの、真意は―― 「俺たちがこれからを、この先を生きていくいつかを目指して。“したいことを探し続けよう”。 そういうことなんだって俺は受け取ったよ」 したいことを、探し、続け、る……? 「なあ、イスラ。お前はあの亡将との戦いで“生きたいとは、まだ思えない”などと言ってはいたが。 “生きたいと思いたい”そうは願ってるんだろうさ。でなければそんなにも焦りはしまい。 俺やストレイボウの言葉にも無関心で無反応でただそこにいるだけの存在だったろうさ」 迂闊にも見せてしまった僕の呆けた表情がそんなにも面白かったのか。 カエルは喜色を含んだ声で僕との話を締めくくった。 「お前は抜け殻じゃない。――ここまでだ。俺がとれる責任は、な」 これで話は終わり。 もう話すことはないとばかりにカエルは僕に背を向ける。 僕は思わず、そいつを払いのけたばかりの腕を、今度はそいつに伸ばしていた。 「おい、どこ行くんだよ。お前はどうするんだよ」 「さて、な。譲れない終わりだけが俺の宝石だと思っていたが、熱さを返そうとした当の友に、もう一度よく考えろと言われてしまったんでな。 闇の勇者になってやると人様の夢まで継いじまったんだ。 それこそ酒でも探して飲みながら、今一度ゆっくりと思いを馳せてみるとするさ」 冗談かそうじゃないのか判断しにくい言葉を残して、僕の腕をひらりとかわしたカエルは、そのまま遠ざかっていく。 「じゃあな、適格者。お前が嫌でも、時間が来ればまた会おう」 「おい、待てよ!」 その背中を、僕は今度は、自分の意志で引き止めていた。 こいつが襲撃してきたから僕はヘクトルを助けに行けなくて。 こいつが僕を庇ったから僕は死に損なって。 こいつがマリアベルを殺したからよりにもよってアナスタシアなんかに命を握られて。 こいつに関わると散々な目にあってばかりだけど。 それでも一つ、一つだけ。 こいつにしたいことがあったから。 伝えないといけない言葉があったのだと、今、思い出したから。 「カエル! 僕は確かに終わらせた! 全部じゃない! けど、大切な終わりを得た! お前があの時、余計なことをしやがったからだ! それだけだ、それだけだからな!」 ▽振り返りもせずに隻腕を掲げひらひらと手を振ってカエルは僕の前からいなくなった。でもあいつとは、また会うことになるんだ。また、か。終わらせたはずの“いつか”。振り払ったはずの“いつか”。そんないつかも、あいつらが言うようにしたいことを探し続けたなら。僕はまた、新しくも懐かしい“いつか”へと辿り着くことができるのかな?▽ 【C-7とD-7の境界(C-7側) 二日目 日中】 【カエル@クロノ・トリガー】 [状態]:瀕死:最大HP90%消失 精神ダメージ 小 覆面 右手欠損 左腕に『覚悟の証』の刺傷 疲労 中 胸に小穴 勇気 真 [装備]:なし [道具]:なし [思考] 基本:俺自身のしたいことも考えないとな 1:『その時』にむけて、したいことをしよう [参戦時期]:クロノ復活直後(グランドリオン未解放) 【イスラ=レヴィノス@サモンナイト3】 [状態]:ダメージ:中、疲労:中 [スキル]:心眼 勇猛果敢 フォース・プリズナー№666(Lv1~4) [装備]:なし [道具]:なし [思考] 基本:今はまだ、したいことはないけれど。“いつか”を望み、したいことを探し続けよう 1:『その時』にむけて、したいことをしよう [参戦時期]:16話死亡直後(病魔の呪いから解かれている) 時系列順で読む BACK△152 天空の下で -変わりゆくもの-Next▼153 聖女のグルメ 投下順で読む BACK△152 天空の下で -変わりゆくもの-Next▼153 聖女のグルメ 151 世界最寂の開戦 イスラ 154 No.00「帝国軍諜報部式特別訓練」 カエル 156 罪なる其の手に口づけを ▲
https://w.atwiki.jp/cerberus2ch/pages/1171.html
秩序UR 一角姫スタシア 一角姫スタシア MAX Lv70 クラスチェンジ可能 性別女性 必要統率 66 HP AT DF TOTAL 初期能力(純正品) 11490 12400 11030 34920 LvMAX時能力(純正品) 45930 41330 36740 124000 純正継承値 + 0 + 0 + 0 スキル シルバー・シュラヴァル味方HP +10%初期 ☆ MAX --- 売却価格 24880マーニ 入手経路 戦槍の審角召喚 召喚セリフ 図鑑テキストいつの時代にも光と影は共にあるモノ……分かってはいることですが、この虚しさは一刻も早く取り払わねばなりませんね。皆様、辛く苦しい戦いになるとは思いますが、私と共に戦ってくれますか? レアリティ一覧(戦槍の探求者) 属性 ランク キャラクター名 Lv 統率 スキル 交換不可期間 秩序 レア 勇猛鎚アンナマリー 50 23 敵 無 DF -15% 初期 ☆ 2013/12/02~2014/02/14 Sレア 輝爆鎚アンナマリー 60 39 敵 無 DF -20% 初期 ☆ 近接 Sレア 獣盗賊クスタヴィ 60 41 味方AT +7% 初期 ☆ Uレア 天狼賊クスタヴィ 70 64 味方AT +10% 初期 ☆ 秩序 Uレア 一角姫スタシア 70 66 味方HP +10% 初期 ☆ レジェンド 銀嵐の一角姫アナスタシア 80 113 味方HP +12% 初期 ☆ SKレベル 5☆☆☆☆☆ 10★★★★★ 15★★★★★ 20★★★★★ 25★★★★★ 30★★★★★ 35★★★★★ →に近づくほど発動率がUP(効果は変わらない) ※gif画像です 性別は女性です (2013-11-29 07 27 50) 画像板よりjpg画像に差し替えました。-11/29 コメント
https://w.atwiki.jp/gods/pages/97432.html
アナスタシヤ(9) アナスタシアドミトリエヴナの別名。
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/325.html
<ハジマリ>のクロニクル ◆6XQgLQ9rNg たいせつなものがあって。 だいすきなひとがいて。 みんな、それを守りたいだけ。 たった、それだけ。 ◆◆ 荒野となり果てたその場所の真ん中に、大人よりも一回り小さい石が佇んでいる。 落ちているのでも転がっているのでもなく、確かにそこに佇んでいる。 それは、とある少年が生きていた証だった。 彼は確かに生きていた。 迷い傷つき苦しみ道を見失いながら。 両の足でその身を支え大地を踏みしめ、懊悩と憎悪と辛苦を昇華し、ほんとうの自分を知った。 彼の一生は、余りにも過酷で短すぎた。 けれど、不幸だとか可哀想だとか、そんな言葉を投げかけて同情を抱く者などここにはいなかった。 敬意と感謝と親愛を。 その全てを以って、その石にはこう刻まれていた。 “勇者ユーリルに安らかなる幸福を”と。 ◆◆ 「そして、俺は……アシュレー・ウィンチェスターをこの手で殺めた」 勇者の墓標の前、拳を震わせながら物真似師が懺悔する。 誰かの物真似ではなく、ゴゴ自身の声音による告解は、広々とした荒野に溶けていく。 訥々と語られたのは、ゴゴが憎悪に捉われた理由と原因、そしてそれによる結果だった。 「許されるとは思っていないが言わせてほしい。本当に、すまない」 深々と頭を垂れるゴゴ。 その前に歩み寄ったのは、破損個所を無理やり取り繕った着ぐるみ――ARMSの仲間としてアシュレーと共に在った、マリアベルだった。 「つまり、お主はたいせつなものを守りたかった。そんなお主を、アシュレーは信じた。 ならば、頭を下げる必要などなかろう」 「だが……ッ」 「ねえ、ゴゴおじさん」 小さな手が真っ直ぐに、真っ直ぐに伸ばされる。逡巡の後、ゴゴはそっとその手を取った。 するとちょこは、嬉しそうにはにかんで、ゴゴの手を握り返してくる。 「ちょこ、覚えてるよ。おじさんと、手を繋いで歩いたこと」 穢れない瞳が、覆面の奥にあるゴゴの目を映す。 「おじさんの手、あったかいの。あのときと同じなのよ」 無垢な声が、覆面に覆われたゴゴの鼓膜を震わせる。 「アシュレーおとーさんの“命”を運んでいたあのときと、同じなのよ」 純真なてのひらが、手袋に包まれたゴゴの手を握りしめる。 「だから、だいじょうぶ。だいじょうぶなの」 「ちょこ……」 物真似師が名を呼ぶと、少女は嬉しそうに、ほんとうに嬉しそうに目を細めて微笑んだ。 ちょこの笑みの向こうで、ストレイボウが口を開く。 「罪を背負っているのはお前だけじゃない。罪の重さだけで言うなら、俺の方が遥かに重い罪を背負っている」 「じゃが、わらわたちは皆“救い”を受けた。ゆえにゴゴ、お主を責めはせぬ。 そもそも、アシュレー自身が信じたお主を糾弾する道理などあるものか」 マリアベルに口を挟む者も、反論する者もいない。 ただ追従するように、ちょこが大きく頷いた。 「……感謝する。そして、よろしく、頼む」 「おかえりなさい、ゴゴおじさん!」 覆面の奥で、かすかに目を細め、ゴゴはちょこの髪を撫でる。 ただ、この少女が愛おしかった。 「ああ……ただいま」 ◆◆ 手短な情報交換を経て判明した情報は様々で、現在の全ての生存者について、ある程度の情報が集まった。 「南の遺跡にカエルと魔王。 座礁船より南――少なくともカエルたちよりも僕らの近くに、セッツァー、ピサロ、ジャファルがいる。 彼らは手を組んでいて、既に行動を開始している。 そして、これ以上の増援は期待できそうもない。笑えない状況だね」 現状を纏めつつ、イスラはそれとなく横目でジョウイを窺う。 彼が受けた傷は、セッツァーらに捕まって尋問されたためらしい。 なんとか逃げ出してきたとは言っていたが、イスラの疑わしさは晴れなかった。 ジョウイが裏切りを企てている可能性はある。それが最悪のタイミングで実行された場合痛手は免れない。 そのリスクを理解していながら、イスラはあえて詰問するのは避けていた。 まだ敵は多い。 続く戦いの前に、皆に下手な疑念を持たせるべきではない。 マリアベルには話してあるし、イスラ自身が注意していればいいだろう。 少なくともイスラだけは、希望的観測を捨てるべきだと思う。 なにせ、みんな人がいい。 この中で最もひねくれ者である自分がその役目を引き受けるべきだ。 「この一帯が荒野になったんです。セッツァーたちがここにやって来る可能性は高い。 このまま遺跡へ向かえば背後を取られるか、挟撃されるか、あるいは疲弊したところを襲撃されるか、でしょうね」 そんな疑心に気付いているのかいないのか、素知らぬ顔のジョウイが意見を述べる。 イスラは内心で息を吐き、気分を切り替えた。 とりあえずは彼を仲間として扱うことにして、作戦会議に集中する。 「数では勝ってる分、足は遅いからな。ここで迎え撃つってのはどうだ? 視界も開けてる。奇襲なんてできやしないだろう」 広がる荒野には大小の岩石がいくつか転がっているにせよ、遮蔽物はほとんどない。 ヘクトルの言う通り、奇襲には不向きで迎撃には適している。 だが、だからこそ。 「相手もそれは分かってるだろ」 アキラが地図の一点、南の遺跡を指で叩く。 「俺らをスルーして先に遺跡へ行かれて、手を組まれたらさすがにキツイんじゃねーか?」 セッツァーたちとカエルたちが手を組んだとしても、頭数だけで考えるならこちらは倍だ。 それでも、相手が精鋭揃いで容赦がないのは、これまでの戦闘で身に沁みている。 合流は、させたくなかった。 「可能性の話をするなら、もう一つ問題が発生するかもしれないな」 眩そうに天空を見上げるのはストレイボウだ。 蒼穹は何処までも高く、遥か彼方まで広がっているように雄大だった。 「そろそろ放送の時間だ。アイツが――オルステッドがここを禁止エリアに指定した場合、動かざるを得なくなる」 オディオに命を握られていないのはゴゴのみである。 枷の解体がまだである以上、禁止エリアによる行動制限からは逃れられない。 極端な話、禁止エリアによって、北か南のどちらかにしか進めなくなるかもしれないのだ。 「だったら……こっちから行こうよ」 ニノの呟きに、視線が集中する。 彼女は臆さず、皆の視線を受け止めて拳を握りしめた。 「こっちから、行こうよ。ジャファルたちのところへ。それで――」 小さな体から力が溢れ出ていた。 大きな瞳には決意が輝いていた。 そして。 「今度こそ、あたし、ジャファルを止める。絶対に、止めてみせる」 言葉には、信念が満ち満ちていた。 ニノはジャファルのことが大好きだ。 誰よりも何よりも大好きだ。 だからこそ、命を踏み躙っているジャファルを認められない。 いや、本当に許せない理由はそれではない。 本当に許せないのは、ニノの気持ちを完全に無視していることだ。 ニノはジャファルと一緒にいたい。 大好きで大切なジャファルと、ずっとずっと一緒に生きていきたい。 なのに彼は、ニノを置き去りにして、たった一人で闇を抱えて遠くへ逝くつもりなのだ。 そんなの許せない。認めたくない。 だからこの手で止めてやる。 強くなって、泣かないで、ぜったいに止めてやる。 負けたくはなかった。 他の誰でもない、ジャファルに負けたくなかった。 「賛成だ。俺も、話をしたい相手がいる」 ストレートなニノの意志表明に賛同したのは、物真似師ゴゴだった。 セッツァー・ギャッビアーニ。 共に空を駆け回ったゴゴの仲間も北にいる。 ちょこの話によると、あの巨人――ブリキ大王というらしい――に乗っていたのはセッツァー本人だったようだ。 正直なところ、アシュレーを殺すべく放たれた空からの一撃が、セッツァーによるものだとは考えられなかった。 否、考えたくなかった。 ゴゴたちに牙を剥き空を汚したのが他でもない、セッツァー自身であるなどと、決して信じたくはなかった。 だが、すべての生存者の情報が集まった以上、確かな事実として向き合わなければならない。 そのためにも、ゴゴは話がしたかった。セッツァーの真意が知りたかった。 けれど、先ほどの容赦のない攻撃を思い出すに、交戦は避けられそうもない。 胸が痛まないと言えば嘘になる。肩を並べて戦えればどんなに幸せだろうか。 そんな懐古めいた感傷は、胸の中で確かにたゆたっている。 だとしても。 セッツァーと刃を交えることになれば、受けて立つ覚悟はできている。 ゴゴは知っている。 勝負を通して見えるものがあり伝わるものがあることを。 それもまた、物真似を通じて学んだ真理だ。 信じているのだ。 ぶつかり合ったその果てから、もう一度、共に空を飛ぶことだってできると。 「よし、その方針で詰めるか。できるんなら、こっちから先に接触したいが――」 そうして作戦会議は続く。 マリアベル、アナスタシア、ちょこの三人を除いて、作戦会議は続いていく。 ◆◆ 川が奏でる優しげな水音が鼓膜を震わせる。 会議中のメンバーがいる場所から南にある川辺に、ちょこ、マリアベル、アナスタシアの姿があった。 彼女らが会議に参加していないのは、未だ残っているわだかまりを緩和するためだ。 アナスタシア・ルン・ヴァレリア。 多かれ少なかれ、彼女への不信感は募っている。 「やっと落ち着いて話せるのう。時間が少ないのが本当に惜しい」 「おねーさん、また会えてうれしいの!」 アナスタシアはちょこの髪を撫でてマリアベルに微笑みかける。 上手に笑えているだろうかと思いながらも、それくらいしか、できることが思い浮かばなかった。 「……わたしも嬉しいわ。できるなら、ずっとずっとおしゃべりしていたいわね」 「そうじゃの。満月の下、美味い茶でもあれば更によいのじゃが」 川べりに腰掛け、マリアベルが手招きをする。 その隣に腰を下ろすと、間に割り込むようにちょこが飛び込んできた。 「ここ、ちょこの席ー」 マリアベルが、くすりと笑った。 「ちょこ、じゃったな? アナスタシアを守っていてくれたこと、礼を言うぞ。ありがとうの」 「大丈夫よ。おねーさんのこと大好きだもん。ぬいぐるみさんは、おねーさんのお友達?」 「マリアベルじゃ。マリアベル・アーミティッジ。そう、わらわはアナスタシアの一番の親友じゃッ!」 「じゃあちょこともお友達ねー!」 親友。 マリアベルはそう言ってくれた。 大好き。 ちょこはそう言ってくれた。 けれど、手放しに喜ぶ気にはなれなかった。 疑ってしまうのだ。 今の自分は、親友と呼ばれるに相応しいだろうか、と。 今のわたしは、大好きと評されるに値するだろうか、と。 「わたしに……そんな価値なんてあるのかな」 せせらぐ川面を眺めながら、アナスタシアは思わず零していた。 「ねぇ、マリアベル。 さっき、言ってくれたよね。わたしの代わりに命を捧げられたら、って。 もしわたしがそう望んだら、死んでくれる?」 思いがけず、答えは間髪いれずに返ってきた。 「喜んで捧げよう。笑顔で散り逝こう。わらわの命はお主のためにある」 びくりと、心臓が跳ねた。 余りにもすらすらと立て並べられた回答に、息が詰まってしまう。 目を見開いてマリアベルへと顔を向けると、彼女は悪戯っぽく首を傾けていた。 「そう言えば、満足かの?」 「そんなわけないッ!」 反射的に叫んでしまったせいで乱れた息を深呼吸で整え、繰り返す。 「そんなわけ、ないじゃない」 そうだ。 そんなわけがない。 大切な人の屍の上で築いた生に、何の意味がある? ひとりぼっちで生きる命に、何の価値がある? そんなこと、分かり切っていたはずなのに。 さっき、マリアベルが死にそうになるまで、思い出すことができずにいた。 「おねーさん。ちょこね、いろんな人に会ったよ。やさしい人たちに、会ったのよ」 ちいさな手が、アナスタシアの手に重ねられる。 かつてちょこを殺そうとした手の上に、重ねられる。 「でもね、遠くに行っちゃった人もいっぱいいるの。 せっかく仲良くなれたのに、会えなくなっちゃった」 大きな瞳が潤み幼い声が湿る。 アナスタシアの手が、ぎゅっと握られた。 「もう、お別れするのはイヤ。寂しいのは、イヤなの。ねぇ、おねーさんもそうでしょ?」 ちょこの手が、小刻みに震えていた。 いくら魔法が使えても、戦うことができても。 この小さな胸の奥が、傷つかないはずがない。 分かっていたのに、見ないフリをして。 真実を隠し、都合のいい情報を吹き込み、自分だけが生き延びるために、こんな小さな女の子を利用した。 それなのに、ちょこは言ってくれたのだ。 大好き、と。 気付けば、ちょこを抱き締めていた。 アナスタシアを守ってくれた体は想像以上に華奢で、とても温かかった。 その温もりはまさに命そのもので。 それを感じられることが、たまらなく幸せで。 「わたしも……寂しいのは、イヤ……。 生きたいよ。 みんなと一緒に、生きたい……!」 与えられた生に舞い上がり、本当の望みが見えなくなってしまっていた。 こんなことなら、きちんと名簿を確認しておけばよかった。 そうすれば、踏みとどまれたかもしれない。 そうすれば、もっと素直に。 “勇者”に“救い”を求められたかもしれなかったのに。 「でも……ユーリルくんを殺したのは、わたしだわ」 “生贄”の共感と“英雄”の答えを“勇者”に求めた結果、彼は拠り所を失った。 無自覚に無遠慮に心に入り込んで、アナスタシアはユーリルのたいせつなものを踏み潰した。 「そんなわたしも、生きていていいのかな? “救われ”ていいのかな?」 「お主がユーリルに何をしたのかは知らぬ。たとえ知っていたとしても、その問いに答えはやれん。 お主の中に息づくユーリルの想いを、お主自身が汲み取るしかないからの」 ボロボロになっても、ユーリルはその手で答えを掴み取った。 たいせつなものを失くして、真っ暗闇に放り出されても、確かなものを手にした。 あの力強い雷は、確かなヒカリは、その証。 “救われぬ者に救いの手を”。 それこそが“勇者”ユーリルの生き様でありイノリであり祝福である。 なればこそ、アナスタシアもまた、“救われない”はずがないのだ。 「わたし、話すわ。みんなに、今までのこと」 「うむ、そうか」 顔は見えないけど、頷くマリアベルがどんな表情をしているのかありありと想像できる。 「おねーさん。けじめを、つけるのね」 見上げてくるちょこの目が少し赤い。 そっと拭って手を離すと、ちょこは嬉しそうに微笑んで、アナスタシアの横に立つ。 「ええ。そうしたらちょこちゃんと――みんなと、もっと仲良くなれると思うから」 「うんっ! がんばって、おねーさん!」 善は急げと言わんばかりに、ちょこが座ったままのアナスタシアを引っ張って駆け出そうとする。 「元気じゃの、ちょこは」 「うん、ちょこ元気!」 その元気さが移ったかのように、マリアベルが飛び上がるようにして立ち上がる。 つられてアナスタシアも立ち上がった、そのとき。 「え……ッ?」 川に、異変が訪れた。 突如、穏やかなせせらぎが水量と勢いを増加させていく。 気温が急激に低下する。 既に激流となった川に、無数の氷塊が浮かび上がってくる。 そして、異変は脅威と転じた。 溢れだした水――否、氷河は意志があるかのように、溢れ出す。 掻き分けるとか逆らうとか踏ん張るとか、そんな人の身でできる行為など、激流は許さずに。 アナスタシアたちを、一瞬にして丸呑みにした。 圧倒的な質量の凍てつく水がアナスタシアに叩きつけられる。 等しく全身が殴打されるような激痛に体が反応し、唇が微かに開いてしまう。 そこへ、凍てつく水が容赦なく侵入してくる。 気道が塞がれ肺腑が支配され、空気が一気に追い出される。 吐き気に似た不快な苦しみがアナスタシアを襲うが、苦悶の声を上げることすらできない。 肌に触れる水は、極寒の地を否応なく連想させるほどに冷たく、一気に全身から熱を奪っていく。 前触れもなく現れた死が、意識を奪い去ろうとする。 ――イヤよ。 だから。 意識に、楔を打ち込む。 ――死んでたまるもんですか。 激流の中、指を動かす。 ――こんなところで死んでたまるもんですか。 流れに負けじと、手を伸ばす。 ――これからなの。わたしは、これから始めるの。 伸ばした指先が、何かに触れる。 ――わたしは、生きるのッ! それは、無慈悲な水流でも、冷徹な氷塊でもない。 だから、握り締める。 強く強く、あらん限りの力を込めて握り締める。 それに応じるように。 その手が、握りしめられた。 直後、靴裏に力が触れる。 それはアナスタシアを乗せたまま水を掻き分け、一気に浮上する。 振り落とされる心配などしなかった。 何故なら、アナスタシアの『手』はしっかりと繋がれている。 そのまま水面を突破する。 ひとしきり咽て水を吐き出して、新鮮な酸素をいっぱいに吸い込んだ。 「おねーさん、だいじょうぶッ!?」 繋いだ『手』の先にいるちょこが尋ねてくる。 「ええ、わたしは、大丈夫、だけど……」 何度も何度も深呼吸を繰り返し、絶え絶えになりながら、あたりを見回す。 「マリア、ベルは……?」 せり上がってきた岩の足場からは、ごうごうと音を立てる水流と氷の群れだけが見える。 それほど深くはないが流れが速い。 南から北へと流れる氷河を目の当たりにして、冷えた体に、更なる寒気が走った。 あの着ぐるみは、間違いなく水を大量に吸収する。 だとすれば、マリアベルは、まだ――。 「大丈夫なの! だって、この足場はぬいぐるみさんが魔法で作ってくれたのよ!」 ハッとして、アナスタシアは足元に目を向ける。 激流の中にあっても、氷がぶつかっても、その足場は崩れることなく確かにそこにある。 マリアベルが構成したというこの足場が保たれている以上、彼女はまだ生きているということだ。 けれど、それが完全な安心材料になるわけではない。 何処かに親友の姿がないか、必死で目を走らせる。 その目が、動く者を捉えた。 流れゆく氷の塊の上を跳び移ってこちらへやってくるそれは、 魔剣を携え、 人外の姿をした、 騎士、姿だった。 時系列順で読む BACK△132 王国暦1998年の紅蛙Next▼133-2 なまえをよんで 投下順で読む BACK△132 王国暦1998年の紅蛙Next▼133-2 なまえをよんで 131-1 救われぬ者 ゴゴ 133-2なまえをよんで ちょこ ジョウイ イスラ アキラ マリアベル ニノ ヘクトル ストレイボウ アナスタシア 王国暦1998年の紅蛙 カエル 魔王 ▲